金融機関コード:5128
食と農

営農だより2016年8月

キャベツ品種 やわらぎ 春のかほりについて

グリーンスターの品種にやわらぎと春のかほりが加わりました。
共販でキャベツを出荷される方はそれぞれの品種の作型、特性を知っていただき作付を検討してください。

やわらぎ みかど協和


1・2月収穫

低温肥大性があり、春々丸より早生で、少し早く収穫ができます。
春々丸と比べ草勢が強く外葉が大きくなります。
収穫時、茎が柔らかく包丁での収穫が楽です。
硫黄病の抵抗性はないので、高温時期の播種では特に注意が必要です。

春のかほり タキイ種苗


2月下旬~3月収穫

硫黄病抵抗性があり、菌核病に強い品種になります(予防は必要です)。
抽苔が遅く、収穫遅れによる裂球が起きにくいです。
また、早く日影になったり、日照時間が少し短い場所でも時間はかかりますが結球します。
金春と比べ草勢が強く外葉が大きくなります。また金春よりも収穫は少し遅くなります。
根の張りが強く吸肥力も旺盛なため、元肥を慣行の2割程度抑えてください。
2月中旬以降の収穫は歩留まり良く、金春と比べても葉の痛みが少なく収穫できます。

【参考】(注)春のかほりは、9/25の播種では写真のように甲高になり箱に入らなくなるので9/15までに播種してください。

栽培の注意点

多肥栽培、2月中旬以前の収穫の作型では低温によるアントシアンや葉の縁が白く傷む症状が出ることがあります。
また、多肥栽培、温暖多雨等の気象条件下では、尻腐れ症状にも注意してください。

3月中旬以降の収穫は気象条件によっては甲高になってくるため、箱詰めしにくくなる恐れがあります。4月以降は外葉を作る生育に変わり、結球性が悪くなります。晩抽性ではありますが、極端な遅まきは避けてください。

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