JAよこすか葉山_JA通信8月号
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FarmingLetter8 使用方法・使用上の注意近年の異常気象植物が元来持つ機能近年の夏場の最高気温は年々上昇し、2018年には「酷暑」という言葉が生まれました。気温30度超えの年間日数も増加傾向で、植物への高温被害は増大しています。また極端に梅雨時期が短く、各地で干ばつ被害も多く報告されています。今後も、酷暑・猛暑による作物の「高温障害」、極度の「乾燥被害」はより深刻化することが考えられ、過酷な環境ストレスからくる植物へのダメージを軽減しながら栽培をしていくことがとても重要です。全ての植物は通常、水分が豊富にあると光合成を行ってブドウ糖をつくり生育します。しかし、乾燥・高温などの環境ストレスが加わると、一旦生育を遮断し、光合成で得たブドウ糖をもとに、植物体内で「酢酸」を作り出し、ストレスへの耐性遺伝子を活性させて自己防衛を行います。「酢酸を使って植物が環境ストレスに耐える」という全く新しいメカニズムです。・ 500倍に希釈し、灌注・灌水(イチゴ・・ 育苗期(発芽後・鉢上げ直後)や定植前後な・ 曇天続き後の晴天など、萎れや植物に負担が・ 苗の徒長防止対策として。これは世界で初めて理化学研究所が発見したキュウリは1000倍)。希釈倍率を守って使用。濃すぎると、生育に悪影響を及ぼす可能性があります。ど、根が活着するまでの乾燥対策に。掛かることが見込まれる時に10aあたり1L灌水します。スキーポン・アグリは、植物が本来持つ天然の機能をさらに活性化し植物を乾燥・高温から守ります。植物に乾燥・高温ストレスがかかると、植物体内の自然な反応として酢酸を利用した乾燥・高温耐性機能が働きます。植物ホルモンジャスモン酸の合成誘導多様な乾燥・高温耐性遺伝子の活性化左側:無処理区 右側:スキーポン・アグリ処理区乾燥・高温耐性乾燥・高温「酢酸」の合成スキーポン・アグリ が乾燥・高温耐性に作用するメカニズム乾燥・高温耐性をさらに強化!近年の高温化は栽培を困難にしており従来の栽培方法では対処しきれなくなっています今回は植物が本来もつ「高温・乾燥に耐える機能(遺伝子活性)」を利用したバイオスティミュラント資材「スキーポン・アグリ」をご紹介します【キャベツ】定植前に苗を浸漬処理(500倍希釈)スキーポン区では欠株が減少!品目:キャベツ猛暑・酷暑を乗り切る!「干ばつ(乾燥)」・「高温」ストレスを軽減 経 済 部   営 農支 援 課 鈴木 大三

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