JAよこすか葉山_JA通信3月号
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FarmingLetter8 三浦半島地域で栽培されている主な緑肥緑肥を選ぶ際のポイント④適切な量の種子を播種する 栽培する種類が決まったら、栽培する畑の面播種する緑肥が多く栽培されています。緑肥には種類が多くあり、栽培時期や生育の早晩、草丈、土壌改良効果などが異なりますので、次のポイントを考えて栽培に取り組みましょう。①栽培期間に加えて分解に必要な期間を考える 緑肥を栽培する期間だけではなく、後作に悪い影響を及ぼさないよう、すき込んだ緑肥が分解する期間も含めて考え、種類を選びます(例えば、降雨が少なく土壌が乾燥していると分解に時間がかかる)。②土壌改良の目的に合った緑肥を選ぶ 有機物の投入、空き畑対策、耕盤破砕、センチュウ抑制等、目的に合った種類を選ぶことが大切です。③機械によるすき込み作業の確認 緑肥はトラクターのロータリーですき込みが可能なものだけでなく、種類によっては、ハンマーナイフモアやフレールモアなど刈り払いを行う機械が必要になる場合があります。トラクターのみで作業したい場合は、緑肥の種類以外にも、すき込みできる草丈などを確認しておきます。① エンバク【ニューオーツ・ヘイオーツ等】は、② ライムギ【R-007積に応じた適切な種子の量を確認し、適期に播種しましょう。中には、同じ種類でも栽培方法や目的により、10a当たりに必要な種子の量が異なることがあります。三浦半島地域では、冬作のあとの4~5月に畑の全面に栽培すると雑草防止になります。センチュウの密度抑制効果がある品種もあります。すき込みの注意点は、出穂する前の柔らかい時期にロータリーですき込むことです。(ウィーラー)・ダッシュ等】も、畑の全面に栽培することでフレールモアによるパールミレット破砕作業ライムギ‘R-007’近年、排水不良や土壌硬度の悪化などへの対策として、畑の土壌改良に緑肥を使う方が増えていますしかし、キャベツ等の収穫を6月まで行う場合は、エンバクなど暑い時期に枯れる緑肥は使用できず6月以降に播種できる緑肥のニーズが高まっています今回は緑肥を選ぶポイントと三浦半島で多く栽培される緑肥、そして、盛夏期にも栽培できる緑肥について紹介します緑肥栽培による土づくり~盛夏期にも栽培できる緑肥~農業技術センター三浦半島地区事務所 髙田 千惠

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