JAよこすか葉山_JA通信10月号
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FarmingLetter8 天敵天敵製剤の特徴生物的防除とはフェロモントラップBT剤な散布ができるため、導入のハードルは低いのが利点です。対するカマキリ等は天敵としてイメージが強いと思います。そのほかに、ゴミムシ・肉食性のカメムシ等も自然に存在し、害虫を捕食してくれています。これらの自然に存在する天敵を【土着天敵】と呼びます。できる【天敵製剤】が市販されています。への残留物の心配がなく、抵抗性がつかないというメリットがあります。放飼を行う際は天敵を定着させるために、花粉等の餌がある状態で放飼する等の工夫を加えるとよいでしょう。病害虫の天敵の虫や病原菌等の生物で防除を行うことを、生物的防除といいます。生物的防除は、主に害虫に対して行う防除の中で活用されています。三浦半島内では性フェロモン剤を活用したフェロモントラップや、微生物を活用した生物農薬のBT剤、ナス・イチゴ等への天敵製剤等が主に利用されています。性フェロモンを発する薬剤により、周辺での大部分のオス成虫を誘殺してメス成虫の交尾を減らし、次世代の虫の発生を減らす効果があります。主にハスモンヨトウに対するフェロモントラップが、各地の圃場周辺に設置されています。細菌の一種であるBT(バチルス・チューリンゲンシス)菌の発する成分により、殺虫効果を発揮するのがBT剤です。液肥や化学農薬のようアブラムシに対するテントウムシ、バッタにこのほかに、人為的に天敵を投入することの天敵は、環境に対する影響が少なく、収穫物2024年7月号のJA通信にて、IPM「総合的病害虫・雑草管理」について説明しました今回はその中でも生物的防除についてご案内しますIPMを活用しよう2生物的防除について経 済 部   営 農支 援 課 安藤 秋徒

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