JAよこすか葉山_JA通信8月号
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Farming Letter被害状況についてオオタバコガナガメキャベツ等のアブラナ科野菜に被害を与える害虫としては、野菜の生育初期に害を及ぼすハイマダラノメイガ(シンクイムシ)や、生育中期~後期に加害発生が多いハスモンヨトウなどが以前より知られています。しかし夏野菜の害虫として知られるオオタバコガが、近年被害を拡大。また今年はカメムシの大量発生が全国的に問題となっていますが、アブラナ科野菜にもナガメというカメムシが発生しています。チョウ目に属する害虫で、ナスやトマト、ピーマン等の夏野菜からイチゴまで広く食害する昆虫です。成虫は卵を1個ずつ植物へと産卵します。(図1)幼虫は花蕾や果実内など植物の内に潜り込み、中身を食べながら次々と移動していく性質があります。(図2)から3日程度で幼虫となり2週間程後に蛹となり、さらに2週間を経て成虫となります。(図3)ルを年4~5回繰り返し、特に夏から秋にかけて大量に発生。近年は暖冬の影響もあり11月頃まで発生しています。ムシなので、ナガメと呼ばれます。1cm程の大きさで、橙地に黒の紋または黒地に橙の条紋を持夏の時期は産卵この成長サイクカメムシ目に属する害虫で菜の花につくカメ10(図1)オオタバコガの卵(図3)オオタバコガの成虫(図2)オオタバコガの幼虫秋冬野菜の害虫の紹介と対策経済部 営農支援課 青木 大和今年も秋冬野菜の作付の時期になりました猛暑の影響で害虫の発生数も活動時期も長くなっており以前はそれほど影響が無かった虫による被害も出てきています虫の種類や防除について解説していきます

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