Farming Letter8IPMとは防除の技術について①耕種的防除②物理的防除③生物的防除「IPM」とは、「IntegratedPestManagement」の略で、日本語だと「総合的病害虫・雑草管理」と言います。病害虫・雑草への対応を、農薬を含めたさまざまな手法を活用して「総合的に」対応し被害を低減しよう、という手法になります。これを行うことにより、近年高騰している農薬費を抑えたり、適期での薬剤散布の効果を高められたりといったメリットがあります。防除技術としては、耕種的防除、物理的防除、生物的防除、化学的防除等に分類できます。IPMでは、これらの技術を組み合わせた病害虫・雑草対策を行います。耕種的防除とは、品種や栽培方法の工夫による手法です。具体的には、トマトにネコブセンチュウ抵抗性の台木を利用したり、マリーゴールドとの輪作で線虫類への対策をしたりなどが挙げられます。道具を利用して病害虫や雑草の生育に適さない環境を作ったり、行動を制御して防除したりする方法です。例としては圃場へのフィルム被覆による太陽熱消毒や、寒冷紗、防虫ネットによるハウス等への害虫の侵入対策などが挙げられます。生物的防除です。JAよこすか葉山管内では、物理的防除とは、主に天敵や性フェロモン剤を活用した方法が耕種的防除化学的防除生物的防除物理的防除ナス圃場にシルバーマルチを敷設マリーゴールドイメージIPMIPMを活用しよう経済部 営農支援課 安藤 秋徒「この農薬、効かないな・・・」近年、病害虫の薬剤抵抗性が問題になっています同一農薬の連用により、新規薬剤が出ても数年で効果が出づらくなってしまう場合もあります今回は農薬だけに頼らない防除、「IPM」についてご紹介します
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