JAよこすか葉山_JA通信5月号
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JATATONMAY↓↓ SI 2024 5堆肥エコフィード野菜2次発酵←1次発酵3次発酵食品加工業者葉山牛葉山野菜よこすか野菜*エコフィード:食品残渣を利用した飼料米ぬか〜地域循環〜費用酵素でくさ〜るさっそく同牧場に提案し、JA全農とメーカー協力のもと昨年秋から試験を開始。牛舎から堆肥場に掻き出した牛糞に、以前使用していた腐熟促進剤に替え同資材を混和。資材に含まれるバチルス菌(枯草菌)を増殖させるための栄養素として、同牧場で葉山牛の飼料として自家精米する際に発生する米のぬかを散布し、数回の攪拌を行い発酵を促しました。初期発酵過程に資材を混和 今まで2、3カ月かかった発酵が4週間程で納品可能な状態に腐熟。臭いや重量も大きく減少しました。未分解の塊も減り、粘土質からサラサラな質感に。 また以前の資材に比べて価格も抑えられ、年間では約40万円の大幅コストカットが見込める結果となりました。実際に新たな堆肥を畑に施用した横須賀市の野菜農家からは「今までよりも土がやわらかくなり、土なじみや残渣の分解も早く、より臭いもしない」と高評価。同牧場の石井絵美子さんも「結果が目に見え、資材の継続使用を決めた。これを機により多くの農家に地元の堆肥を活用してもらいたい」と喜びます。このように、堆肥の質が向上することで野菜の高品質栽培にもつながり、両者の所得向上が期待できます。これらの結果を踏まえ、安藤職員は以下の通りの推測を立てます。「堆肥量の減少や残渣分解が早い理由が、発酵過程におけるバチルス菌の増殖によるものならば、施用後の土壌改良と畑の残渣処理が同時にかない、農家と畑に大きなメリットがある。三浦半島では高齢化や安価な堆肥混合肥料の台頭、畑近隣への配慮等で牛糞堆肥などの有機物施用が減っているが、効果が期待できれば利用促進につながるのでは」=堆肥の高付加価値化今後は土壌診断で堆肥の効果を調査し、他の肥育農家への導入を提案。管内での利用度を高め、堆肥による地域循環型農業を目指していきます。米ぬかを追加し散水、定期的に攪拌腐熟・納品

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