Farming Letter8ゴーゴーサン細粒剤Fの特徴使用方法ゴーゴーサンは雑草発生前の土壌処理に使用する除草剤で、一年生イネ科雑草から一年生広葉雑草カヤツリグサ科まで幅広い雑草に効果を発揮します。またゴーゴーサンは薬剤の成分が土壌の表面に残り処理層を作ることで45~60日と長い効果を示します。土壌移行性が小さいため、作物への薬害発生の恐れが少ない除草剤です。発売から30年を超えており、皆さまにもお馴染みの商品です。この薬は土壌に散布すると土に吸着され、成分が留まることで1~2cmの処理層が形成されます。薬剤が安定して残るため、雑草の種が芽を出した際に成分を吸収。成長点の細胞分裂・生長を阻害することで、生長ができず枯死します。(図1)薬の特徴として土の粒子が細かい埴土(粘土質の多い土)に付きやすく、粒子が大きな砂土になるほど付きにくくなります。埴土への散布は規定薬量の内多い量で、砂土には規定薬量の内少ない量で使用するように調整してください。含量によっても影響を受け、腐植が多いほど付着しやすいため薬の効果が出にくく、少ないほど付着しにくいため効果が出すぎて薬害が生じやすくなります。散布量の調整を行ってください。行い、畑をしっかりならすことで安定した除草効果が発揮されます。(図2・3)通常の湿り具また腐植の以上の点を考慮し、畑の土の状態を見ながらトラクターや管理機での耕こう耘うんや整地を丁寧に土壌水分は図2図3図1)乳剤散布時のイメージ薬剤の処理層(1〜2cm)雑草種子枯死畑の雑草と粒状除草剤の使い方~粒状除草剤の使用方法と作用メカニズム~経済部 営農支援課 青木 大和近年温暖化の影響で畑での雑草の生育が早く油断すると野菜が草に埋もれていることが増えているかと思います 除草剤を利用されている方も多いと思いますが正しく使用しないと薬害が生じる等の悪影響が出る恐れがあります今回はゴーゴーサン細粒剤Fの特徴と、キャベツ作付の際の使い方を例に挙げ説明します
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