資法産律管ガ理イのド今回は婚姻の効力について説明をします。婚姻の届けを役所に提出することで、届け出人両名は婚姻関係となります。婚姻をすると、現行民法では夫婦は夫または妻の氏を称することと規定しています(民法750条)。ただし、日本国籍の人が外国国籍の人と婚姻した場合には日本国籍の人の氏は変更されないのが原則です。夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならないとされています(民法752条)。いわゆる夫婦同居義務、扶助義務です。同居義務といっても夫婦の信頼関係が破綻し、夫の暴力など、同居をすることで精神的、肉体的に問題が生じる危険性がある場合まで同居をすべき義務はありません。従って、正当な理由で別居に至っても、別居した者にこの義務違反が当然に生じるということではありません。夫婦間の契約は、婚姻中はいつでも夫婦の一方からこれを取り消すことができるとされています。ただし、第三者の権利を害することはできません(民法754条)。契約は本来履行されるべきだとされていますが、夫の圧力に妻が負けて契約をしたり、あるいは夫婦間の約束を履行するべきか否かは、本来、夫婦間の愛情などに委ねるべきとの問題である、などの理由です。対象となる契約に制限はありませんが、夫婦間の契約でも、その内容や状況によって契約の取り消しを認めることが適当でなかったり、「婚姻中」とはいえないほど夫婦関係が破綻しているようなときには、この取り消しはできないとされています。なお、婚姻中の氏ですが、夫婦の一方が死亡したときは、生存配偶者は婚姻前の氏に復することができます(民法751条)。この場合、生存配偶者は姻族関係の意思表示、死亡配偶者の血縁との親族関係の終了も可能です(民法728条)。次回は日常家事債務について説明します。A解 説砂糖漬け(糖蔵)は、砂糖の浸透圧によって脱水し、雑菌の増殖を抑える保存法です。砂糖には高い保水力があり、食材の乾燥を防ぐ効果があります。殺菌作用ではなく、砂糖と結び付いた水分は雑菌が利用できない形になるのでより保存性が高められます。 食品の保存法には、食品中の水分を脱水し、貯蔵性や輸送性を持たせる「乾燥」や冷涼な場所に食べ物を置いておくと変質が少なく保存ができる「冷蔵」、加熱と脱気という二つの要素によって貯蔵性を高めている「缶詰・瓶詰」などがあります。❶天日などにより食品を乾燥させることで、食品中の水分を脱水し、貯蔵性や輸送性を向上させることができる。遺言や遺産整理の相談はJAへ詳しくは最寄りの支店へ13QJAが相続対策をサポート遺言信託業務取扱中遺言信託業務取扱中『新版 日本の農と食を学ぶ 中級編』 (63ページ)よりJA全中・JAまちづくり情報センター顧問弁護士 草薙 一郎日本農業検定事務局微生物の増殖によって、人の役に立つ食べ物を生み出すことを発酵といい、一方、人が食べられない食べ物として食品が分解されることを腐敗と主な食品の保存温度保存方法冷蔵 (約0〜10度で保存する食品)冷暗所 (暗くて涼しい場所)芋類、ナスなど常温 (平常の温度)肉、魚、野菜、牛乳、乳製品、調理済み食品※肉や魚、調理済み食品などは冷凍保存もできる※ 肉や魚などはチルド室 (0度前後)での保存が望ましい※低温になると変色や変質の原因となる缶詰、レトルト食品、砂糖や食塩などの粉末調味料※缶詰やレトルト食品は未開封のもの食 品冷凍(-18度以下で保存する食品)アイスクリーム類、冷凍食品JA広報通信よりJA広報通信より親族法についてその3いいます。古来から人々は腐敗を防ぐ方法を経験を通して見いだし、後世に伝えてきました。❷電気冷蔵庫(冷凍庫)が普及する前は、食品の保存に雪室や氷室が利用されていた。❸未開封の缶詰やレトルト食品、食塩や砂糖などの粉末調味料は常温で保存することができる。❹砂糖自体が持つ殺菌作用で細菌が死滅することを利用したのが食品の砂糖漬けである。正解は❹です。学び学びののひろばひろば
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