Farming Letter8菌核病の生態菌核病は土壌中に残存した菌核(ネズミの糞のような見た目)が大もととなり、病気が発生します。菌核は地表面や土中の浅い場所で生存し、一定以上休眠したのち、気温15℃前後で湿度があると発芽して、キノコ(子のう盤)を形成します。のちにキノコから子のう胞子を飛散させ、特に下葉の弱った葉や傷口、軸から感染します。発病の適温は20℃前後であることから、秋の初めに植物に入り込み、冬を過ぎ、春になって暖かくなった頃に発病します。降雨降雨15~20℃前後土中の菌核キノコ(子のう盤)形成子のう胞子放出菌核形成防除のポイント散布は感染部位(下葉・軸部分)によくかかるように行う雨滴による泥はね等により植物体に付着感染と発病の流れキャベツの菌核病に効果的な農薬散布経済部 営農支援課 飯島 忠則結球後のキャベツに発生する菌核病は結球前にすでに感染した糸状菌(カビ)が原因で引き起こされます防除が難しい病気という印象があるかもしれませんが今回は病原菌の生態も含めて、適切な散布時期をご紹介します
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