サラダ紫かな紫開発期間およそ9年!4◎空洞果が少ない!◎栽培しやすい!「サラダ紫」と比較し、空洞果や乱形果などの傷害発生割合が低いため、秀品率は増加します。生産者は「1、2段目からも収穫できる」と喜び、ロス削減による収量増加が期待されています。基本は「サラダ紫」と同様で風ずれ防止対策や、適正な草勢を維持可能な施肥・灌水を心掛けます。土壌水分の多い畑が適します。茎葉をしっかり成育させて力強い株に育てるのがポイント。果実の色上がりを良くするために、株元まで光が届くような整枝を心掛けます。神奈川県農業技術センターホームページ(ナスの新品種 「サラダ紫」)参考神奈川県農業技術センターホームページ(ナスの新品種 「かな紫」)参考茎や葉、へたにとげがないため、収穫時や袋詰め時に手に刺さる心配がなく、作業率の向上につながっています。「よこすか水なす」は夏から秋にかけて旬を迎える管内の特産品。市場や直売所を中心に出荷しており、サクサクとした食感とみずみずしさ、アクがなく食べやすい食味が消費者からも好評です。今年は7月上旬から10月上旬頃まで、近隣市場に150~200箱(規格品1箱20袋、1袋2~4個入)の出荷を見込んでいます。「よこすか水なす」の品種「サラダ紫」は、ナスの需要拡大を目指し、収穫後そのままサラダ感覚で食べられるような生食用の新品種を、神奈川県農業技術センターが種苗会社と共同で開発したもの。2008年の栽培開始時、県下では当管内での栽培量が最も多く、長坂蔬菜出荷組合の組合員を中心に栽培を始め、2016年には「よこすか水なす」として「かながわブランド」にも登録されました。「かな紫」は生産現場からの「とげがなく果形が安定している水ナスがほしい!」という声を受け、県が新たに開発した品種です。2022年に品種登録を出願し公表されました。当JAでは今年から「よこすか水なす」の品種として「サラダ紫」の他に「かな紫」を追加。管内の多数の生産者が栽培に取り組んでいます。「かな紫」の特徴と栽培ポイント●「サラダ紫」を親系統に持つ ●果実は倒卵形 ●果実比重は「サラダ紫」と同等「サラダ紫」の特徴と栽培ポイント●両親「千両2号」と「紫水」の優良形質を組み合わせ●果実は巾着型 ●普通のナスに比べ花が4~5花と多い●強く握ると果汁が滴るほど多汁質で、ずっしりとした重量感●一般品種に比べ糖含量が多く、果実を切った後も変色しにくい生産者の要望から誕生! 新品種「かな紫」知っていますか!?「よこすか水なす」
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