JA通信よこすか葉山_6月号
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今回は遺産分割に関する見直しの法改正について説明します。相続開始から長時間が経過しているのに、遺産分けをまったくしない土地建物等については、相続人が所在不明となったり、多数の相続人となったりするため、ますます遺産分けに着手することが困難となります。そこで、今回の法改正では遺産分割に関して時的限界を設けることで、遺産分けを放置しないような方策を設けました。具体的には、相続開始から10年を経過すると、遺産分割は具体的相続分ではなく、法定相続分によるというものです。相続の場合、特定の相続人に生前贈与がなされ、特別受益があるとか、寄与分があるなどを相続人が主張することで、遺産分割の各人の相続分は必ずしも法定相続分とはならないこともあります。この相続分を具体的相続分と称しています。今回の法改正は、相続開始時から10年を経過後にする遺産分割は、具体的相続分ではなく法定相続分または指定相続分によるというものです。つまり、相続開始から10年を経過すると、特別受益や寄与分を前提とした遺産分割ができないことになりました。ただし、相続人全員が具体的相続分でいいと合意したときは別です。また、10年経過前に家庭裁判所に遺産分割請求をしていた場合も別です。なお、この改正は令和5年4月1日の施行前の相続にも適用されますが、少なくとも5年の猶予期間が設けられていますので、詳細はJAあるいは、弁護士等に確認してください。次回は不明相続人の持ち分についての法改正の説明をします。A正解は❷です。解 説キュウリは直まきもできますが、購入苗の場合はつる割れ病と疫病に耐性のある、カボチャの台木の接ぎ木苗を選ぶと良いとされています。キュウリの種類には、白いぼキュウリと黒いぼキュウリがあり、日本で流通している大半が、果皮が薄くて歯切れの良い黒いぼキュウリ白いぼキュウリです。根が浅く、乾燥には弱いので水分は欠かせません。果実の表面に「ブルーム」という白い粉が付かない「ブルームレスキュウリ」が、現在の生産の主流となっています。遺言や遺産整理の相談はJAへ詳しくは最寄りの支店へQJAが相続対策をサポート遺言信託業務取扱中遺言信託業務取扱中『新版 日本の農と食を学ぶ 中級編』(112ページ)より白いぼキュウリ(上)と12JA広報通信2023年4月号より転載日本農業検定事務局JA広報通信2023年5月号より転載キュウリは5月ころから定植が始まります。標準幅の畝を作り、定植2週間前までに堆肥や苦土石灰を施し、1週間後に化成肥料を施してよく耕します。マルチ張りは定植の1〜2週間前に行うと地温が高まり根付きが良くなります。❶キュウリの種類には、白いぼキュウリと黒いぼキュウリがあり、日本で流通している大半が、果実の皮が薄くて歯切れの良い黒いぼキュウリである。❷定植する苗を購入する場合、つる割れ病と疫病に耐性のあるカボチャ台木の接ぎ木苗を選ぶと良い。❸キュウリの根は深く伸びるので、乾燥に対しては強い。❹果実の表面に「ブルーム」という白い粉が付くキュウリが、現在の生産の主流となっている。民法等改正(令和3年)についてその11JA全中・JAまちづくり情報センター顧問弁護士 草薙 一郎学び学びののひろばひろば

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