JAよこすか葉山広報誌12月
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菌核病について農薬による予防「ミニタンWG」による予防菌核病はキャベツなどのアブラナ科野菜に発生する病気で、カビの一種です。主に結球期以降に症状が見られ、主脈の基部に水浸状の病斑や白い綿のようなカビが発生し、やがてネズミの糞のような菌核を形成します。感染経路は土壌に残る菌核から子のう盤が形成され、そこから胞子が飛散し、病気が広がります。菌核は残渣のすき込み等によって土壌に定着し、数年間生存します。菌核病に登録のある農薬の散布が有効です。発生適温のため10、11月に初期予防を行うと効果的です。この時期に大雨や降雨が続くと感染の好条件となるため、注意が必要です。の時期の予防が重要です。また肥料を効かせ過ぎて、大きく軟弱に生育した株は病気に弱いため注意が必要です。です。感染した残渣を圃場外に出すか「ミニタンWG」を施用しましょう。「ミニタンWG」は菌核病を直接食べる微生物殺菌剤で、キャベツの残渣に散布し、すき込むと畑の菌密度を下げて次作の菌核病の発生を抑制してくれます。【使用上の注意点】・使用温度適期です。また温度が低い時期は休眠しているので、適温以下の真冬でも散布してすき込んでおけば暖かくなると共に活動を始めます。キャベツの結球期は病気に弱くなるため、こ菌核病は土中に残るため、残渣の処理が重要ミニタンは30℃以上で死滅してしまいます。Farming Letter8キャベツの菌核病に登録のある農薬農薬名倍率アフェットフロアブルゲッター水和剤シグナムWDGセイビアーフロアブル20ネクスターフロアブルパレード20フロアブルファンタジスタ顆粒水和剤ロブラール水和剤11月16日現在使用時期使用回数2000培前日まで3回以内アミスター20フロアブル2000培7日前まで4回以内カンタスドライフロアブル1500培7日前まで2回以内1500培7日前まで2回以内1500培7日前まで2回以内1000培3日前まで3回以内1000培7日前まで3回以内2000~4000培前日まで3回以内2000~3000培3日前まで3回以内1000培7日前まで4回以内15~25℃で活発に活動するので3~6月が使用15~20℃がキャベツの菌核病対策について経済部 営農支援課 藤田 遼一12月に入ると、早春キャベツの出荷が本格的になりますそれと同時に菌核病の発生も多くなる時期です事前の予防を行い、キャベツを菌核病から守りましょう

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