JAよこすか葉山広報誌11月
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A解 説ジャガイモは病気の拡大を防ぐために種芋の検査が行われています。必ず検査に合格している種芋を購入しましょう。萌芽を早め、強く短い芽を出すために、太陽の光に3週間ほど当てておく「浴光育芽」を行います。種芋は、一つ70gくらいまでなら切らずに使いますが、それより大きい場合は一つが40〜50gになるように切り分けます。芽が多い部分(頂芽)を上にして、平均的に芽が残るように、縦に切り分け、風通しの良い場所で乾かします。植え付け後、草丈が10〜15cmになったら「芽かき」を行います。芽を上に引っ張ると植えた芋が引き上げられるので、残す芽の近くを手で押さえ、かき取る芽を横に引っ張るようにします。❹植え付け後に出てきた芽のうち、元気な芽を1〜3本残し他はかき取る「芽かき」を行うと、大きくそろった芋が収穫できる。今回から、共有物の利用促進や共有関係の解消に関する法改正を説明します。現行法では、共有物の変更は共有者の全員の同意、共有物の使用方法などの管理については共有持ち分価格の過半数の同意、修理などの保存行為は各共有者単独で可能などが定められています。しかし、少しの内容変更でも全員の同意が必要であったり、共有者の意思確認ができなかったりして、共有物の利用などにあっては、いろいろと支障が生じていました。そこで、今回、①「管理」の範囲の拡大②共有物の使用のルール化③意思を表明しない共有者の扱い④所在不明の共有者への対応――などの法改正がなされました。まず、①「管理」の範囲の拡大の点です。共有物に変更を加える行為であっても、形状または効用の著しい変更を伴わないものは、共有者全員の同意ではなく、共有持ち分価格の過半数で決定することができるようになりました。建物の外壁や屋上防水工事などは大修繕工事ですが、その形状や効用に著しい変更を伴わないことから、共有者全員の同意ではなく、共有持ち分価格の過半数で決定できることになります。また、建物などを賃貸することは管理行為か処分行為かの議論がありましたが、今回の法改正で短期の賃借権の設定は共有持ち分価格の過半数でよいことになりました。具体的には、樹木の植栽、伐採を目的とする山林賃借権(10年)、それ以外の土地の賃借権(5年)、建物の賃借権(3年)、動産の賃借権(6カ月)はかっこ内の期間を超えなければ、共有持ち分価格の過半数で決することができます。ただし、借地借家法の適用があるときは全員の同意が必要なので、ここの例としては、3年以内の定期建物賃貸借や一時使用目的の賃貸借が想定されます。次回はこの続きの説明をします。12遺言や遺産整理の相談はJAへ詳しくは最寄りの支店へQJAが相続対策をサポート遺言信託業務取扱中遺言信託業務取扱中『新版 日本の農と食を学ぶ 中級編』(96ページ)より図 種芋の切り分け方日本農業検定事務局民法等改正(令和3年)についてその4JA全中・JAまちづくり情報センター顧問弁護士 草薙 一郎ジャガイモは青果用、加工用、でんぷん原料用と、用途別に品種が分かれています。青果用の最も代表的な品種は「男爵薯(いも)」です。加工用にはポテトチップスなどに使われる「トヨシロ」などがあります。でんぷん原料用では、北海道で生産が多い「コナフブキ」が一般的です。❶ジャガイモの種芋は、病気の拡大を防ぐため、検査に合格した種芋を購入して用いる。❷大きな種芋は、一つが40〜50gになるように頂芽を上にし、それぞれ芽が残るように切り分けて使用する。❸種芋の萌芽(ほうが)を早め、芽の徒長を防ぐために、植え付け前に太陽の光に3日間ほど当てる方法を「浴光育芽」と呼んでいる。正解は❸です。学び学びののひろばひろば

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