JAよこすか葉山広報誌10月
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今回は竹木の枝の切除について説明します。現行民法では、隣地の竹木の根が境界線を越えるときは、その根を切り取ることができるものの、竹木の枝が境界線を越えたときは、竹木の所有者にその枝の切除をさせることができると規定されています。この条文ですと、具体的にどうすれば切除させることができるのか、自分で切除することがまったくできないのかなどの問題がありました。そこで、令和3(2021)年の改正では以下のような内容となりました。(1)境界を越えた竹木の根については、従前と同様に、越境されている土地所有者が自ら切除できます。(2)境界を越えた竹木の枝については、原則として従前通り、竹木の所有者に切除を求めることになりますが、以下のときは越境されている土地所有者が自ら切除できるとしています。(イ)竹木の所有者に枝の切除を求めて催告したのに、相当な期間内に枝を切除されないとき。(ロ)竹木の所有者が分からなかったり、その所有者の所在を知ることができないとき。(ハ)急迫の事情があるとき。なお、竹木が数人の共有に属しているときには、竹木の共有者は枝を切り取ることができるとされています。このように、隣地の竹木の枝の越境に当たっては、例外ですが、いわゆる自力救済(法律の強制執行手続きを取ることなく権利を実現できること)が認められることになりました。次回は共有物の利用促進や共有関係の解消促進に関する改正内容を説明します。A解 説生育前半の適温は18〜20度ですが、結球期は15〜16度が適温となります。また、弱光にも耐えますが、結球期には多くの光を必要とします。Q図遺言や遺産整理の相談はJAへ詳しくは最寄りの支店へ12日本農業検定事務局JAが相続対策をサポート遺言信託業務取扱中遺言信託業務取扱中ハクサイの根こぶ病は土壌伝染性の病気です。ハクサイは酸性土壌で病気が発生しやすくなるので、石灰は多めに施しておきます。高温や多湿、窒素過多のときに軟腐病が発生し、植物の地際部に病斑ができ、やがて全体が軟化・腐敗します。連作を避け、土壌の排水性を良くする他、抵抗性品種の利用も効果的です。また、発病してしまった株は早めに取り除きましょう。『新版 日本の農と食を学ぶ 中級編』 (104ページ)より ハクサイの根こぶ病民法等改正(令和3年)についてその3JA全中・JAまちづくり情報センター顧問弁護士 草薙 一郎ハクサイには結球タイプ、半結球タイプ、非結球タイプがありますが、日本での流通の中心は結球タイプです。中でも頭部の葉がしっかりと重なる、どっしりとした円筒形の結球ハクサイが最近の主流となっています。また、近年の家族の少人数化に伴って、小売店ではカット販売されることが多くなり、通常の4分の1ほどの大きさのミニハクサイも作られるようになりました。❶ハクサイの生育前半の適温は18〜20度だが、結球期の適温は25度以上である。❷高温・乾燥の天候や窒素肥料が不足したときには、軟腐病が発生しやすくなる。❸ハクサイの根こぶ病は、根に大小不ぞろいのこぶが多数でき、生育を阻害する土壌伝染性の病気である。❹結球時に多くの光が当たると結球が進まなくなる。正解は❸です。学び学びののひろばひろば

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