JAよこすか葉山広報誌9月
6/13

Farming Letter8スキーポン・アグリとは使用方法・使用上の注意スキーポン・アグリは独自の酢酸パワーで高温、乾燥耐性遺伝子を活性化する資材です。植物は異常気象などのストレス下で水分が不足した際に体内で酢酸を作り、乾燥、高温に強い遺伝子を活性化させ、そのストレスに耐えるというメカニズムになっています。しかし、作られる酢酸の量はわずかで、遺伝子の働きにも限りがあります。また、ストレスを受けた後から酢酸合成が始まるため、初期ダメージは必ず受け、酷い場合は枯れます。そうでない場合でも次回受ける水分を回復に使い、生育が一時止まります。スキーポン・アグリをストレス前・500倍に希釈し、灌注・灌水(イチゴ・キュ・育苗期(発芽後・鉢上げ直後)や定植前後など、・曇天続き後の晴天など、萎れや植物に負担が掛・苗の徒長防止対策として。に予防として与えることで、事前に植物の持つ耐性を強化でき、ダメージを軽減。生育がよりスムーズに進行し、これまで出ていたロスや秀品率の低下を減らすことが期待できます。の負担や鉢植えの水やりを軽減することができ、鉢物出荷直前の保水計画や夏場の水やり対策にもなります。悪影響を及ぼす可能性があります。また環境ストレス(乾燥、高温)からの植物体へウリは1000倍)希釈倍率を守って使用。濃すぎると、生育に根が活着するまでの乾燥対策に。かることが見込まれる時に10aあたり1L灌水します。図1)スキーポン・アグリを使用しない場合の生育フロー『暑さ』『乾燥』による萎れを独自の酢酸技術で守る!経済部 営農支援課 飯島 忠則近年の高温化は栽培を困難にしており、従来の栽培方法では対処しきれなくなっています今回は植物が本来もつ「高温・乾燥に耐える機能(遺伝子活性)」を利用した「スキーポン・アグリ」をご紹介します

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る