JAよこすか葉山広報誌8月
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堆肥とは堆肥の種類堆肥施用の効果堆肥とは、植物残渣・家畜ふん尿等の有機物が分解されたもののことを言います。広義には肥料の分類に入りますが、土壌改良材の分類にも含まれます。堆肥の種類は多岐にわたりますが、大きく分けて2つの種類に分類されます。・植物性堆肥稲わら堆肥・バーク(樹皮等)堆肥等、植物の残渣を腐熟発酵させたものです。肥料成分は少ないですが土壌改良効果が期待できます。・動物性堆肥牛・豚・鳥など家畜の糞尿を発酵させた物で、植物性堆肥に比べ、窒素・リン酸・カリウム等の肥料分を多く含みます。家畜の種類により効果や成分は異なります。①牛糞堆肥炭素含有量が多く、植物性堆肥に近いため、土壌改良効果が期待できます。また、窒素・リン酸・カリウム等の成分も含んでおり、緩やかに効いていく特徴があります。②鶏糞堆肥に似たような効果が期待できます。牛糞堆肥のような土壌改良効果はほとんどありません。③豚糞堆肥ります。果が期待できます。・土壌の物理性の改善化し、土壌の団粒化が進みます。団粒化が進むと、根の周りに空間ができ、成分の移動が容易になり、根が楽に呼吸できるようになります。また、水分や肥料成分を保持できるようになり、水保ちや肥保ちの向上が期待できます。・土壌の生物性の改善土壌の生物性が豊かになります。土壌病害の原因の病原菌の増殖を抑える効果が期待できます。牛糞堆肥に比べ、肥料成分が高く、化学肥料牛糞堆肥と鶏糞堆肥の中間のような特徴があ堆肥施用をすることによって、さまざまな効堆肥施用により微生物やミミズの活動が活発堆肥施用により土壌中の微生物の数が増え、Farming Letter8堆肥のススメ経済部 営農支援課 安藤 秋徒一口に“堆肥”と言っても種類は様々です近年、農地周辺の宅地化や高齢化、肥料価格の高騰の煽りを受け堆肥の施用は年々減少傾向にあります改めて、堆肥施用で期待できることを確認してみましょう

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