Farming Letter8土壌診断を行う理由今、畑はどのような状態ですか?石灰・苦土・カリの関係微量要素のバランス近年、作物を栽培する土壌の栄養バランスの乱れが原因で、作物の生育障害による収量・品質の低下に悩まされる生産者が増えています。畑の土壌分析は人間における健康診断に例えられます。畑の健康状態を定期的にチェックすることで、その時の土壌の栄養状態を正確に把握することができます。土壌に合った土づくりや施肥を行うことは作物の健全な生育に繋がり、結果的に肥料等のコスト削減も可能になります。「肥料は、やればやるほど採れる」という考え方が一般的で、化学肥料が普及するにつれ、毎年多量の肥料が使われ続けてきました。ところが最近は、「肥料を増やしても思うように収量が伸びない」、「病害虫が増えてきた」、「以前に比べ味や品質も落ちてきた」、「何かがおかしい…」といった事例が多くなってきています。それは土か施肥に原因があるかもしれません。土壌が不健康になると、そこに育つ作物も健全な生育は望めません。畑の健康診断「土壌分析」は土壌の健康状態を知る第一歩と言えるでしょう。養分には相助作用と拮抗作用(二つの要因が互いにその効果を打ち消し合うように働く作用)があります。拮抗作用でよく問題とされるのが石灰・苦土・カリです。線(拮抗)の矢印となっています。いずれも作物に必須の重要な養分ですが、どれかの吸収が多くなれば、どれかの吸収が妨げられることになります。リウムの欠乏を引き起こし、リウムの欠乏を引き起こします。はマグネシウムが足りないのではなく、カルシウム過多が原因かもしれません。このように3つの要素は互いに無視できない存在です。リの比は5:2:1(当量比)が分かりやすい指針として知られています。作物が利用する3つの要素が実カルシウムが過剰となれば…マグネシウムとカマグネシウムが過剰となれば…カルシウムとカ作物にマグネシウム欠乏症状が出たら…それちなみに、そのバランスとして石灰:苦土:カ土壌診断の必要性〜自作圃場の土壌を知り、作物栽培に備える〜経済部 営農販売課 兵野 貴志野菜は、我々と同じで栄養が必要になります。その根本は「土」が基本となりそこに何を作るか、何をどのように施肥するかで作物の出来は変わってきます今“畑がどのような状態か把握すること”が大切です
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