JA通信 vol318
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コナガ対策ブロフレアSCについてFarming Letter8コナガはアブラナ科野菜を加害する害虫として知られています。現在では、フェニックス・プレバソンなどのジアミド系を含む多くの農薬で抵抗性が獲得されてしまい、既存の農薬では防除するのが難しく問題となっています。苗床では寒冷紗の被覆により物理的に侵入を防ぐことも可能ですが、本畑では農薬による防除が必須となってきます。定植後の若いキャベツでは、柔らかい中心葉を好んで食害し、その後の生育が著しく抑制されるため、初期の防除が重要になります。一般的な防除のポイントとしては、①農薬のローテーション散布②定植後から結球初期までを重点的に③葉の裏面にも農薬がかかるようにを意識してください。コナガに効果のある農薬として、今年新たに発売された“ブロフレアSC”についてご紹介します。主な特徴は以下の3つです。(1)コナガに効果があるこの農薬は「テネベナール」という既存の農薬とは異なる新たな作用性を持っているため、コナガに対しても高い効果を発揮します。(2)浸達性があるかなかった個体にも、葉を食べることで毒が効き死に至ります。着剤を加用し、すべての葉にしっかりとかけるのが良いでしょう。(3)臭いが少ないSC剤は臭いが少なく、住宅地等が近い場合でも使用しやすくなっています。といわれている農薬は少ないため、予防には使わず既存の農薬で対処できなくなった際に使用すると良いでしょう。同系統の薬剤です。連続では使用せず、ローテーションでの防除を心掛けてください。また、1作の中ではどちらか1回のみの使用に抑えると良いでしょう。浸達性があることで、今まで葉裏に隠れて届しかし、移行性があるわけではないため、展乳剤は農薬特有のきつい臭いがしますが、使い所についてですが、コナガに効果があるなお、ブロフレアSCは、グレーシア乳剤とキャベツを守るために〜定植後の病害虫対策〜経済部 営農販売課 早川 梨紗キャベツは、JAよこすか葉山管内の主力作物であり共販・直売にかかわらず多くの生産者が栽培しています9月に入り、早春キャベツの定植が始まる季節になってきました今回は虫や病気からキャベツを守るために、定植後に行う防除のポイントや農薬についてご紹介いたします

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