JA通信 vol316
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6HACCP(ハサップ)とは、「危害要因分析重要管理点」といわれ、アメリカで開発された食品の衛生管理の手法です。現在、日本を含む世界各国で導入されています。改正食品衛生法では、食品の製造・加工、調理、販売等を行うすべての食品等事業者が対象となり、令和3年6月1日から「HACCPに沿った衛生管理」の実施が義務づけられました。50人未満の小規模な事業者は、取り扱う食品の特性等に応じた衛生管理の取り組み(HACCPの考え方を取り入れた衛生管理)を行うことになります。  この「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」は、漬物、ジャム類、切干大根、干し芋、和菓子類、洋菓子類等の製造をする事業者(農業者)は取り組みを行う必要があります。今までは基準を満たしているか最終製品の検査により安全性を確認するものでしたが、HACCPでは、原料の入荷から製造、出荷までの工程ごとに、安全性をチェックしていく衛生管理の手法となります。工程ごとに異物混入など危害要因をあらかじめ予測し、その対処方法を定め、対処方法が守られているかを確認していくことで、衛生管理面の徹底を図ることができます。食を取り巻く環境の変化や国際化などに対応して、食品の安全を確保するため「食品衛生法」が平成30年6月に改正されました。(以下、「改正食品衛生法」と記載)この改正を受けて食品等事業者(農業者の農産加工品の製造・販売含む)に特に関係のある内容について、お知らせします。神奈川県農業技術センター三浦半島地区事務所普及指導課 吉田恵子今までの衛生管理方法との違いは?HACCP(ハサップ)って何?HACCPHACCPの考え方を取り入れた衛生管理に取り組みましょう

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