JA通信 vol315
8/15

品種比較試験現地試験の概要結果と考察し図Farming Letter8研究課では、平成30年度に‘京くれない’‘翔馬’、‘優馬’(タキイ)、‘アロマレッド’(トーホク)、‘彩誉’(フジイ)、‘紅うらら’(住化)を供試して、4作型(は種日:7月25日、8月10日、8月25日、9月7日、収穫調査日:11月6日〜3月11日)を栽培し比較検討しました。その結果、揃いが良く、根部障害の少なさなどから総合的に判断し、年内どりは‘紅うらら’、1月どり以降は‘彩誉’が有望という結果となりまた(1、図2参照)。た。品種は担当した農業者が導入している‘クリスティーヌ’(みかど協和)と1月どり以降で有望であった‘彩誉’(フジイ)を用いました。の2条まきで株間6㎝で栽培しました。10a当たりの施肥量は、8月まきで窒素34㎏、燐酸39㎏、加里29㎏(窒素と加里は追肥重視(基肥の2倍))としました。9月まきは窒素肥料を1割減らしましたが、栽培期間が長いことを考慮し追肥に緩効性肥料(CDU)も使いました。(1)品種特性、収量性(表1、図3)・‘彩誉’が‘クリスティーヌ’に比べ根部障害が(2)食味令和2年度に三浦市南下浦町金田で行いましは種日は、8月27日及び9月10日、畝幅は60㎝・収量はすべての調査で‘彩誉’が高くなりました。・8月27日は種の‘彩誉’は根長がやや短くなりました。少なく、揃いも良好でした(データ略)。・食味では香りに対する評価が異なりました。図1 各品種の収穫時外観(平成30年12月6日撮影)図2 各品種の収穫時外観(平成31年2月6日撮影)ニンジンを作ってみませんか〜品種比較結果〜神奈川県農業技術センター三浦半島地区事務所 普及指導課 三神 和彦ニンジンは、野菜のうち特に消費量が多い野菜ですが、三浦半島での作付面積は多くありません秋冬野菜は出荷価格の低迷が続き代替品目が求められていることもあり、当所ではニンジンの安定生産技術の確立のための試験研究を行っています普及指導課ではその成果を受け現地で品種検討を行いましたので、その概要をご紹介します

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る