JA通信 vol314
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SI 2021 3JATATONMAY花のある暮らしJAよこすか葉山冬・春野菜出荷部会による大山阿夫利神社での高値安定祈願は、大楠花卉園芸組合による菜の花の高値祈願が始まりとされています!一年草種を蒔き、開花して枯れるまでが1年内の植物。残した種が生長し次のシーズンの花を咲かせます。例)ペチュニア、金魚草、ストック、パンジー、ビオラなど枯れた後は土の下に根を残して越冬し、暖かくなるとまた芽を出し花を咲かせます。例)キク、ゼラニウムなど1年目は芽・茎を伸ばして花を咲かせる準備を行い、低温期を迎えた後2年目に花を咲かせます。例)カンパニュラメディウム・タチアオイなど生育に適さない時季を乗り越えられるよう、土の下で葉や根などを肥大させ養分を蓄えています。例)スイセン、チューリップなど株が枯れず、同じ株で数年間繰り返し花を咲かせます。種からも発芽するため生育の広がりが早く、枯れないことから初心者でも育てやすいとされます。宿根草植物(花卉)※品種や栽培地域により、分類や生育サイクルが異なります二年草球根植物多年草花卉はどのように分類される?植物にはそれぞれ栽培に適した時季があるように、生育サイクルにも違いがあります。花卉自体を科目ごとに分けるほかに、播種後の生育年数や過程により分類されることが多く、さらに春蒔きや秋蒔きなどに細かく分けることができます。分類を知り、栽培環境に適した花卉を選ぶことが上手に育てるポイントの一つです。大楠花卉園芸組合 組合長昨年度より組合長に就任しました。現在の在籍人数は20名強で、少量高品質栽培を行っています。高齢化や後継者不足などにより組合員数が減少していますが、大楠地区の特産である花卉園芸を盛り上げていきたいです。~あなただけの癒し空間を~園芸大特集!❶花卉を知ろう!JAよこすか葉山 大楠地区は花卉が特産!?1955年大楠や長井、衣笠など地域ごとに農協が組織されていた頃、大楠農協の生産者により「大楠花卉園芸組合」が組織されました。大楠地区は山や丘陵地に位置し、農業が不便な土地柄。平らな土地は全て田んぼで、残っている土地は山の上や傾斜地がほとんどでした。野菜の栽培には困難なことも多く、方向性を変え花卉の栽培に着手し始めました。当時は菜の花、小菊、ストック、キンセンカ、金魚草などの仏花用切り花が中心。1960年頃にはまだビニールハウスが普及していない中、モウソウチクを支柱にしてビニールを被せたハウスを建て、フリージアなど寒さに弱い花卉も栽培できるようになりました。最盛期には100名ほどの生産者が組合に加入し、組合の予冷庫で苗を保管して開花時期をコントロールしながら近隣市場へ精力的に出荷していました。その後他産地での花卉栽培の活発化、生産者の高齢化などに伴い組合としての市場出荷は断念となりましたが、現在は大楠花卉園芸組合を中心に、各地区の生産者がすかなごっそや直売所に出荷しています。

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