JA通信 vol312
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ドローンを飛行させる際の注意点ドローンによる農薬散布国内の技術開発の動向■授粉■収穫物等運搬Farming Letter9組んでいます。ここで得られたデータをもとに、適切な防除に発展させることを目指しています。ドローンの飛行には、航空法において飛行方法や場所、作業内容、条件などの無人航空機の飛行に関する基本的なルールが細かく定められています。ドローンを利用する際は、航空法及び関係法令を遵守し、第三者に迷惑をかけることなく安全に飛行させることが求められており、さらなる安全性確保のため航空法の改正が予定されています。ドローンによる農薬散布は、無人ヘリコプターより低い高度で散布ができ、目的範囲外への農薬の飛散(ドリフト)が軽減、防除作業の負担軽減や生産性の向上にも資する技術として期待されています。神奈川県ではこれまでドローンも含めて農薬の空中散布について自粛を要請してきましたが、先端技術を活用したスマート農業の推進を図るため、ドローンによる農薬散布の現地確認試験を行い、ドリフトや防除効果等が人による散布と同程度であることが確認できたため、実施計画書等の提出や農薬の適正使用を前提に令和2年12月に、ドローンに限定して自粛要請を解除しました。段階のものが多く、多様な目的での利用が期待されます。作業時間を大幅に削減しつつ、結実率を従来のハンドスプレー授粉等と同等に維持する手法について研究されています。また、花粉を混ぜた特殊なシャボン玉をドローンから飛ばす研究なども行われています。作物等、運搬用機械が入れないほ場での運搬作業の省力化が期待されています。現在はバッテリーの持続時間や飛行中の安全確保が課題となっています。ドローンの農業分野での利用はまだまだ開発主に果樹の分野で研究が進められています。急斜面で栽培されている果樹や茶園、つる性図3 キャベツ菌核病発病株と発病程度(丸枠は発病株)

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