JA通信3月号_vol300
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農薬の予防的散布施肥体系の改善総合的病害虫管理(IPM)の実践をFarming Letter92020年1月17日現在、(一社)日本植物防疫協会のJPP–NETで確認すると、ダイコン黒斑細菌病に対して登録されている殺菌剤は表1のとおりです。これらは銅剤、抗生物質が主体の薬剤です。いずれの農薬も治療的効果は期待できず、予防的な散布が主体です。三浦半島地域のダイコン施肥体系は一般的に元肥と2回の追肥で構成されています。窒素成分では元肥が約50%で、2回の追肥の計が50%となっています。しかし、近年増加している暖冬傾向の年には、出荷時期の前進を回避するため追肥を控えることがあります。この場合、収穫期前に肥料切れとなり、黒芯症の発生率が増加します(図1)。現在研究中ですが、全体の施肥量を抑えつつ黒芯症の発生を減らす施肥体系としては、元肥に緩効性肥料を用い、追肥不要とする施肥体系が考えられます。現在、ダイコン黒芯症に対する特効薬(決め手)はありません。前述の品種、農薬、施肥体系を組み合わせるのが理想ですが、圃場環境(冠水しやすい畑、水はけの悪い畑はリスク大)やその年の天候(多雨、暖冬はリスク大)に応じた対策の選択、組み合わせが現実的でしょう。表1 ダイコン黒斑細菌病に対して登録されている殺菌剤 (2020年1月17日現在)商品名カスミンボルドーカッパーシン水和剤カスガマイシン・銅水和剤ヨネポン水和剤カセット水和剤JAよこすか葉山大楠地区運営委員会主催の令和2年冬期農産物品評会を2月14日、大楠支店で開きました。蔬菜、果菜、花卉、加工合わせて179点の中から特選7点、入選36点が選ばれました。特選の方々を紹介します。(敬称略)登録種類名カスガマイシン・銅水和剤ノニルフェノールスルホン酸銅水和剤オキソリニック酸・カスガマイシン水和剤横須賀青果物株式会社社長賞カリフラワー三浦半島農業改良推進協議会長賞あやめかぶよこすか葉山農業協同組合長賞よこすか葉山農業協同組合青壮年部 大楠支部長賞 大楠花卉園芸組合長賞 金魚草よこすか葉山農業協同組合冬春野菜出荷部会大楠支部長賞ブロッコリーよこすか葉山農業協同組合大楠支店長賞小梅レタス甘夏大楠地区 農産物品評会開く

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