JA通信 vol308
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(日射制御型拍動自動かん水)装置とは拍動かん水装置の特徴Farming Letter8拍動かん水装置は、日射量に応じてかん水量を自動で調整し、作物の要求する水分量に合わせたかん水が行え、土壌水分を適正に保つことができるものです。(独)農研機構近畿中国四国農業研究センター(現(研)西日本農業研究センター)が、商用電源を必要とせず、低コストで露地栽培でも導入しやすいかん水装置として「日射制御型拍動かん水装置」を開発しました。この装置を、有限会社プティオが製品化したものが、「ソーラーパルサーE」です。(「ソーラーパルサーE」は有限会社プティオの商標。)ソーラーパネルで発電した電気を蓄電池へ充電し、一定の量の電気がたまると、マイコン制御で設定した時間だけかん水します。日射が強いと早く蓄電し、1日のかん水回数は、晴天時の日射量の多い日は多くできます。給水タンクの設置場所を選ばず、シンプルなシステム構成となります。装置は市販部品で構成されていますが、自分で組み立てて設置する必要があります。 (有限会社プティオホームページより) 特許番号 第3787628号-32010-193804号公開番号 現地での設置例ソーラーパルサーEの仕組みソーラーパルサーE拍動かん水装置導入による夏季果菜類(ナス、ピーマン等)の栽培神奈川県農業技術センター三浦半島地区事務所 宮川 健太郎夏季の露地果菜類栽培は高温乾燥時や水不足により草勢低下、生理障害、収量低下などが発生しやすくなります太陽光で発電し、日射に応じてかん水する拍動かん水装置を導入すれば限られた労力で効率的にかん水することができます

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