JA通信1月号_vol298
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①電線を適切な間隔で張るFarming Letter8イノシシは体重約50〜100kg、全長約100〜150cm、生後1年半ほどで繁殖可能となります。出産は春頃に行い、一度の出産で4〜5頭の子供を産み、越冬して1歳になるまでの生存率は50%と言われています。雑食性でありますが主に植物を摂取し、タケノコや芋などの根・根茎を特に好みます。イノシシの出没場所には足跡や掘り起こし、ぬた場、こすり跡が確認できます。イノシシを含む野生動物の対策は、潜める藪などを作らない環境つくりが重要になります。また、収穫しない果実などはエサとなってしまうのでしっかりと収穫・管理をしましょう。が出てしまう場合は電気柵での対策が必要となってきます。図1のように畑を囲うように電気柵を設置します。その際重要なポイントがあります。もの、環境では鼻を使いながら探査行動をとります。この時に鼻に感電するショックで忌避し、寄りつかなくなります。しかし電線が顔の高さからずれて、体毛に覆われた部分に電線が触れても電気ショックが効きません。探査行動は初めのうちしか行わないため、一度進入を許してしまうと電気柵を気に留めず進入してきます。藪刈りなどの環境整備をしても畑の作物に被害イノシシなど獣は警戒心が強く、初めて見るイノシシの生態痕跡と環境整備電気柵の設置ぬた場こすり跡足跡近年、横須賀管内でもイノシシの出没が確認されるようになりました畑の作物を守るためにはイノシシを寄せ付けない環境作りと効果的な電気柵の設置などの対策が必要となりますイノシシ被害に備える営農販売課 藤田 遼一

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