JA通信7月号
6/8

土壌診断を行う意味土壌診断の項目 Farming Letter8作物にはそれぞれ成長するために必要な養分があります。土壌中の養分に過不足があると生育不良となり、安定的に作物を生産することができません。また、過剰な施肥は肥料費の増加につながります。土壌診断を行い、土壌の状態や養分について把握することで、土づくりや適正施肥に役立てることができます。酸性度を示す値で7を中性とし、7から値が小さいほど酸性となり、7から値が大きいほどアルカリ性となります。表1のとおり野菜の種類によって最適なpHは異なります。pHが適正でないと生育不良や病気になりやすくなります。写真の酸度計でも簡単に調べることができます。導度と言い、この値が高いほど塩類濃度が高く養分量が多いです。EC値を参考に表のように施肥を調整できます。また、作物の生育に必要な養分でもあります。また、根の発育に作用し根肥と言われます。花肥、実肥と言われます。ECは電気伝石灰はpHを上昇させるのに用いられます。苦土は葉緑素の主成分で光合成に関与します。カリは光合成や炭水化物の蓄積に関係します。リン酸は植物の生長、開花、結実を促進します。①pHJAの土壌診断項目は次の7項目です。②EC③石灰(カルシウム)④苦土(マグネシウム)⑤カリ⑥リン酸酸度計腐植質黒ボク土<施肥量><EC値>基準量2/31/21/3無施用0.4〜0.70.8〜1.21.3〜1.51.5以上粘土質・細粒沖積土<施肥量>基準量2/31/3無施用無施用施肥前EC値による基肥窒素量補正の目安土壌の種類0.3mS/㎝以下土壌診断の活用について営農販売課 福本 洋介圃場によって土壌中の養分は異なります土壌診断を行うことで土壌の状態や養分について把握することができ養分の過剰、欠乏のない適正な施肥に役立てることができますJAでも土壌診断を実施しておりますので是非ご活用ください

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る