健康寿命を延ばすために“ロコモ”を予防しましょう ●脚を肩幅に開き、つま先を30度開きましょう●椅子に腰かけるように、息を吐きながら、 ゆっくり腰をおろします●息を吸いながら、ゆっくり戻ります●膝はつま先と同じ方向で、膝がつま先より 前にいかないようにしましょう●深く腰を落とすと膝を痛める恐れがあります ので注意しましょう●5〜6回を1日3回 行いましょう ●転倒しないように、目を開けたまま、 必ずつかまる物がある場所で行いましょう●脚は床につかない程度、 5㎝ほど離します●高く上げ過ぎると転倒の 恐れがありますので 注意しましょう●左右各1分間を1日3回 行いましょう 膝や腰の痛みを「年のせいだから…」と放置している方もいらっしゃるかもしれませんが、病気が隠れている場合もあります。普段の生活を見直し、適切な医療を受けることで、病気やロコモの予防につながることもあります。痛い時は無理せず病院を受診するようにしましょう。30度4バランス能力と下肢全体の筋力を鍛え、転びにくい身体をつくります立つ、座る、歩く動作で使用する太ももの前側にある大腿四頭筋とお尻にある大殿筋を鍛えます注意点ロコトレ(ロコモーショントレーニング)●不安な時は、動かない椅子や机などにつかまりながら行いましょう●痛みや痺れなどを感じたらすぐに中止し、医療機関に相談をしましょう●無理せず自分のペースで行いましょうみなさんは、ロコモティブシンドロームという言葉をご存知でしょうか。通称ロコモは、骨や関節、筋肉などが衰え、要支援や要介護となる危険性が高くなったことを言います。骨や筋肉などは、40歳頃から衰え、50歳を過ぎると、急激に低下します。特に、立つ、歩く、座るなどの機能を担っている下半身の筋肉に現れやすいです。また、人は目で状況を確認し、脳が指令を出して、体のバランスを保っていますが、骨や下半身の筋肉が低下していると脳の指令に体が反応出来ず、転倒しやすくなります。骨がもろいと転倒で骨折し、寝たきりや介護になる可能性が高まり、健康で自立した生活を送れる期間「健康寿命」を延ばすためにも、骨や足腰の筋肉、バランス感覚を鍛えていきましょう。今回ご紹介するのは、ロコモを予防するロコモーショントレーニング、通称ロコトレです。今から運動しても筋肉なんてつかないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、骨や筋肉は、ご年齢に関係なく鍛えることが出来ます。ロコモ予防のために継続して行い、イキイキ元気に過ごしていきましょう。JA神奈川県厚生連 保健福祉センター巡回健診事業課 保健師 菊池 利恵
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