JA-tsushin_vol296
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水し、乾燥防止のため新聞紙等で被覆します。この作型の育苗期は、厳寒期にあたるためパイプハウス等を利用します。セルトレイは過湿を防ぐために、ブロックなどを利用し床面から上げて風通しを良くします。かん水は遅くとも午後2時頃までに済ませて、夕方には土の表面が乾くようにします。かん水量は底穴から水滴が少し出る程度とし、セルトレイの周辺部は乾燥しやすいため、多めにかん水してください。育苗日数は40〜50日程度で、本葉3〜4枚で葉長5㎝程度の充実した苗を作ります。定植3週間前にたい肥や土壌改良資材を施用し、深耕します。マルチ栽培のため全量元肥施肥とし、化成肥料と有機質肥料や緩効性肥料を組み合わせます。10aあたりの成分量でチッソ施用する場合はチッソ2㎏を減肥します)。浅根性であるため元肥は定植10日前に施用し、表層10㎝程度で軽く耕うんします。マルチは黒マルチを使用します。栽植様式は図の通りで、栽植密度は7000〜7200本/10a程度になります。定植時に土壌が乾燥している場合、かん水し活着を促します。定植後、葉の保護や防風・防霜・防砂対策のため、不織布で被覆します。被覆は降霜の心配がなくなるまで行います。リーフレタスは生育が順調に進んだ、株張りの良いものが良品となります。その為には全期間を通して、ストレスなく生育させることが重要です。極端な水分量の増減は葉の肥大や株の充実に影響し、品質低下を招きます。適宜かん水を行いスムーズな生育を促してください。なお、かん水は午前中に行います。斑点細菌病などが発生します。害虫はアブラムシ類、ヨトウムシ類、オオタバコガなどが発生します。病害は殺菌剤が株元に到達しやすい生育前半から予防的な防除を徹底してください。りが直径30㎝、草丈25㎝程度で、芯葉が伸びて盛り上がり、株に厚みが出た頃に収穫します(1株300g程度)。収穫後、切り口から白色の汁液がにじみ出て、時間が経つと酸化・赤褐変し、見た目が悪くなります。切断直後に切り口を上向きにして置き、汁液を濡れた布で拭くか噴霧器などで洗い流しましょう。葉の痛み防止や鮮度保持のため、出荷用フィルム袋に入れ出荷します。較的栽培も容易です。また1株当たりの重量が軽く、キャベツやダイコンに比べ体への負担が小さい品目です。端境期を狙ったリーフレタス栽培、取り組んでみてはいかかでしょうか?病害は菌核病、灰色かび病、べと病、軟腐病、は種後90日程度で収穫可能になります。株張リーフレタスは安定した需要が見込まれ、比最後にFarming Letter9◆定植 ◆べた掛け被覆◆かん水◆病害虫防除◆収獲19㎏、リン酸22㎏、カリ22㎏程度です(たい肥を

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