11◁ 早春キャベツ三浦半島でのキャベツ栽培の歴史は古く、1892年頃が始まりといわれています。1966年には、横須賀市と三浦市が野菜生産出荷安定法に基づく国の指定産地となりました。冬でも温暖なため、他産地で春採りとして栽培される品種でも、冬に生産が可能。甘みと柔らかさが特徴の早春キャベツの品種「グリーンスター」は11月下旬から3月上旬まで楽しむことができます。◁ こだわりかぼちゃ三浦半島では古くからカボチャの栽培が盛んに行われてきました。1980年頃から管内各地でみやこという品種のカボチャの産地化に取り組み、完熟させたこだわりのカボチャを栽培。1989年には、現在の「こだわりかぼちゃ」としてブランドを確立しました。「こだわりかぼちゃ」はオリジナルにブレンドされた有機質堆肥(ぼかし堆肥)を使用して栽培しています。さらに、通常のカボチャよりも畑でしっかりと完熟させてから収穫するこだわりによる、クリのような甘みとホクホクさが特徴です。◁ よこすか水なす2007年に神奈川県と種苗会社が共同開発した「サラダ紫」という独自の品種から、現在は同系統の新品種である「かな紫」も登場し、「よこすか水なす」として栽培されています。果皮や果肉が柔らかくジューシーで、リンゴのようなサクサクとした食感と、強い甘みとうまみが特徴です。アク抜きせず生でそのまま食べることができます。春キャベツ ▷甘くて柔らかく、水分が多い春キャベツは、生食向きでサラダや即席漬けにぴったり。「春キャベツ」は3月上旬から5月上旬まで出荷しています。ダイコン ▷ダイコンは1841年の相模風土記に栽培についての記録があるほど、三浦半島で古くから栽培されています。横須賀市は、1966年から野菜生産出荷安定法に基づく国の指定産地。数多くの生産者が栽培しており、旬の時期になると、「すかなごっそ」には定番の 青首大根や三浦大根だけでなく、種類豊富で色鮮やかなダイコンも並びます。葉山牛 ▷三浦半島では乳牛飼育などの酪農が盛んでしたが、時代とともに軒数が減少。その後葉山の地から和牛を出荷したいと1975年頃から肥育に転換しました。1981年頃に「葉山牛」ブランドが発足し、人気が拡大。葉山町を中心に管内の牧場が黒毛和種を肥育しており、生産・出荷基準を満たした牛を「葉山牛」と呼んでいます。とろける肉質とうま味が特徴で、年間出荷頭数は200頭前後と少ないため「幻の和牛」とも呼ばれています。JAよこすか葉山管内の農畜産 物
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